コラム

大人には理解不能！子ども同士のおもしろ異次元コミュニケーション

更新日：2017.10.27

子ども同士のコミュニケーションには、ときに親の想像を超えるものがあります。片言なのに通じたり、話がかみあっていないのに大盛り上がりしたり。ママ100人に、「よく成立してるな！」と思う子どもたちの、理解不能なやりとりや遊びについて聞いてみました。

むしろうらやましい！？子どもだけの異世界

・「妖精ごっこと称して、『パピプペポパポ』といった言葉だけで会話している。意志の疎通はできているのが不思議でならないが、すごく楽しそう」

・「娘は2才6ヶ月、息子が5ヶ月のときに娘が理解できない言葉で息子に話しかけていたのですが、息子は娘の話を聞いて爆笑していました。それも10分ほど続いていたからすごい！」

・「6ヶ月の赤ちゃん同士の会話が、『ばーばー』『ばーばー』なのに、お互いなんとなく通じていたこと」

・「子どもたちが、まだ字が読めないのにかるたで遊んでいました。なんとなく並べたり取ったり……。全然違う札を取ったりしていましたが、本人たちのなかでは成立しているようでした」

ちっちゃい子同士がダーダー、アブアブ言い合って遊んでいるのは不思議な光景ですね。知らない遊びも、自分たちのルールでなんとか成立しているようです。通じるのが奇跡！

どこがツボかわからない！　大爆笑の子どもたち

・「１歳の息子といとこが、おもちゃの取り合いをしていたが、なぜかおもちゃを奪われた方が“泣く”のではなく“爆笑”するという不思議な光景が延々と続いていた」

・「大人と子どものツボはやはり違うなと感じたのですが、3歳の女の子と2歳の男の子で普通の“いないいないばぁ”をしているのだけなのに、ずっと２人で笑いっぱなし。う～ん、理解不能！」

・「会話が成立してないのに、げらげら笑いあっていたりすることがよくあります。何を言っているのかなと思って聞いてみたら、お互いの名前を呼んでるだけでした」

・「息子『あっちいく』友達『いかない』息子『ダダンダン(アンパンマンのキャラクター)』そして２人で爆笑。これを10回位繰り返していたけど、何がおもしろいのか……」

こんなことで笑えるなんて……本当にうらやましい。でも、なんで？　大人たちにはまったくツボがわかりません。子どもたちだけの独自の感性が存在するのでしょうか。

かみ合わないのが可愛い!　幼児たちの謎の会話

・「2歳の子同士がお店やさんごっこをしていました。『こちらはお店で～す。いかがですか～？』と売り子役の子が言ったあと『それでは新幹線をください！』との要求が。それに対して『はい！こちらはにんじんです！ありがとうございます！』との返事。相手が『ありがとうございます！また買いにきますね！』という謎の会話が成立していました」

・「幼稚園の年少さん同士が、おままごとや砂場で遊んでいるとき、どの子も自分のしたいことを言いながらなので、全く話はかみ合っていない。でも、ケンカになることなく一緒に遊び、いつのまにか砂の山などが完成している」

・「おままごとをしながらしゃべっているのですが、片一方は仮面ライダーのことをしゃべっているのにもう片一方はプリキュアのことをしゃべりながら、そのまま楽しく遊んでいました」

ちょ、ちょっと、それケンカになるのでは？というやりとりが、子どもたちにとっては自然なのがビックリです。お互い勝手なことを言い合っているのに、衝突せずに仲良く遊んでいます。最後は「あー、面白かった」「たくさんお話しした」で終わり。大人にもこんな能力があれば、職場や家庭で揉めずに済むかも!

なぜか一応成立。小学生同士の約束

・「『今日、行く？』と言うだけで、だれといつどこへ行くのかがわかるのが不思議です」

・「学校で友達と遊ぶ約束をして帰ってくるのですが、おやつを食べてから集合、宿題が終わってから集合、と時間を決めずに約束をしてきて成立しているのが不思議」

・「子ども同士の待ち合わせです。日にちは決めるものの、当日時間はその場次第。お互いに身支度ができたら会うとうシステムらしく、理解できませんでした」

決まっているのは日にちだけ。永遠に会えないのではないか？と思う、小学生たちのアバウトな約束。原始人か！と思いますが、これで結構成り立っているから不思議ですよね～。

全員が主役。民主的すぎる子どものごっこ遊び

・「闘いごっこをするとき、敵は１人なのに正義の味方がたくさんで誰と戦っているのかわからない状態の子どもたち。かわいかったです」

・「子どもがお友達数人と幼稚園ごっこをしていて、みんな先生役。まるで職員室の中状態でした」

・「セーラームーンごっこをしよう！と集まった５人が、全員セーラームーン役で成り立っていたことが不思議」

・「おままごとをしていたけど、全員がお母さん役で、ひとりだけ犬役。どんな遊びだろう？」

「プリキュアやる人！」「私も」「私も」「私も」みたいな展開、よくありますよね。でも、そこで１人に決めないのが子どもたち。全員自分が主人公、というある意味民主的なシステムが、子ども世界ではうまく機能しているようです。

言葉が通じなくても…友情！

・「近くに住んでいる中国系の子どもといっしょに遊んでいる時、それぞれの言語で話しながら仲良く遊んでいるところはすごいと思った」

・「おままごとをしているらしいが、外人の子の友達だったらしく、わが子はすべて日本語で、相手はすべて英語で話していた。でも、なんとなく通じるのか、普通に遊んでいたことに驚いた」

言葉が通じなくても、仲良く遊べるものなのですね。大人同士もこんな風に仲良くできれば、民族紛争なども起こらないのかもしれません。脱帽！です。

まさに「あうん」の呼吸で、コミュニケーションをとる子どもたち。通じてないなら通じてないなりに、つじつまを合わせて仲良くしているようですね。相手の不可解な行為をスルーする能力、お互い好きなことをしていても衝突しない能力は、我々大人も見習うべきかもしれません。大人としての常識を身につけたあとは、かなり難易度が高いですが……。

※暮らしニスタ編集部が既婚女性100人を対象に行ったアンケート調査より

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Profile吉田直子

元・フリー編集者。出産後は２人の男の子を育てながら、ライターとして活動。生活系の執筆のほか、書評、映画評など。近著は『キャラクターを知れば源氏がわかる！　登場人物で読む源氏物語』（KADOKAWA / 富士見書房）。

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