コラム

「失敗しない子供の習い事」って？先輩ママ100人に学ぶ”子供の習い事”事情

更新日：2017.10.28

ママ友との会話の中で必ずといっていいほど登場する「習い事」の話。「春からピアノに通わせることにしたの」とか、「○○ちゃんは1歳から英語を習っているんだって」などと聞くと「うちも何か習わせないといけないかな…」とちょっと焦ってしまうママも多いのではないでしょうか？でも、始める時期やお金の問題・辞めるタイミングなど、気になることも数々。
ということで今回は「習い事失敗したな…」と考えているママ100人の体験談をご紹介！これから習い事選びをしようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか？

早期教育は大切だと言うけれど…

・「幼稚園入園とともに公文の英語教室に習わせたが、もともと体が丈夫ではなく、幼稚園への登園で体力が精一杯で習い事まで手が回らず、子供を疲れさせただけだった。結局子供の体調優先でやめた」

・「幼稚園の年長からスイミングスクールに通わせ始めたのだけれど、12月生まれの男の子にはまだ理解力が足りなかったらしく、『水中では鼻から息を吐く』という簡単な指示を実行してくれるまで３ケ月もかかってしまった。月謝6500円なのに…」

・「良かれと思い、2歳児に英語を習わせたら覚えたての日本語と英語が混ざってしまい、覚える単語の名前が増えたせいか、日本語の覚えが悪くなってしまった」

・「息子は、3歳の頃から英語教室に通わせていました。中学になり、確かに発音も良く英語の成績はそれなりに優秀なのですが、特に英会話ができるほどではありません。英検にチャレンジしていますが、幼い頃は文法の説明の日本語が理解できなかったらしく、もっと大きくなってからはじめても良かったと息子は言っています」

子供の習い事を考え始めた時、まず悩んでしまうのが”初めどき”。実際に「いつから何を始めたらいいのか悩んでいるうちに大きくなってしまった」という回答もありました。早期教育が大切だと選び抜いた習い事も、始めてみれば「うちの子には早かったのかも…」と後悔しているママさんも多い様子。自分の子にあったタイミングで始めることが大切なようです。

習い事を嫌がる子供に…

・「娘に何となくピアノを習わせていたが、本人がピアノに全然興味が無く、ちっとも上達しなかった。本人は身体を動かす事の方が好きだったようで、本人の興味のないことを習わせてもダメだなと思った」

・「無理やりスイミングを習わせたら、3か月経ったくらいで『辞めたい』の一点張り。後で本人が言うには、スクールバスで、女の子にからかわれるのが嫌だった、とのこと。水泳と全然関係のない理由だった」

・「エレクトーンを息子が習いたいというので習わせ始めましたが、『練習が嫌だから辞めたい』と言い出した。『ルパン三世が弾けたらやめていいよ』と言うと、しっかり練習して、弾けるようになって、やめました。良かったのか、悪かったのか、わかりません」

楽しく通っているならいいけれど、当の子供にやる気がなかったりイヤイヤだったりするのを見ると、「高い月謝を払っているのに！」とつい親もイライラしてしまいますよね。親の習わせたいものを無理にやらせると続かないことも多いですが、子供が望んで始めた習い事でも「思ってたのと違う…」と辞めたくなる場合があるようです。

お金も手間も、こんなに掛かるなんて！

・「娘がバイオリンを習っていますが、楽器以外にコンクールでかかる費用が予定外。伴奏代や謝礼でいったいいくらかかるんだ…」

・「娘がピアノを習いたいと言ったので、よく調べもせずに通い始めたピアノ教室は、宿題が多く、結局親の私が家で教えて、その成果を先生がチェックするだけと言っても過言ではない状況でした。娘も面白くなかったらしく、わずか1年で辞めてしまいました。良い先生を吟味しなかったばかりに、娘の興味をそいでしまいました」

・「長女のスポーツクラブ。やりたいというので始めたが、想像以上にお金がかかる。指定の体操服に始まり、指定のボール、縄跳び。それ以外にも遠足などもあり、その都度お金を集められる。お友達もできて辞められないし、よく調べればよかった」

子供の「やりたい！」を尊重して、気軽な気持ちで始めさせた習い事。入会金や月謝だけを計算していても、習い事の種類によっては予定外の出費もあるようです。他にも「習い事の手伝いで休日が潰れてしまう」「毎週の送迎が大変」など、予想以上に親の負担が多いと後悔している回答もありました。

これから子供の習い事選びをする人へ…失敗から学んだこと

・「いくつか習い事をさせていますが、全て学校区内の場所を選んでしまいました。当初は近い方が楽だと思いました。しかし、同じクラスのお友達が同じ習い事をしていて、レベルを競争している状態になってしまいました。遠くても学区を外せばよかったと後悔しています」

・「子どもにそろばんをさせていて、４年生ぐらいで辞めて塾に通わせようと考えていたのに、級が上がるにつれて面白くなってしまい、やめないと言い出した。始めるのは簡単だけどやめるのは大変」

・「普段から球技は苦手な息子。男の子は球技ができた方がいいかなと野球をさせましたが、苦痛そうに通う子どもを見てかわいそうに。『男の子だから』という概念にとらわれず、好きな習い事をさせるべきと失敗をもってわかりました」

習い事の場所や男女差、本人のやる気など、実際に始めてみたからこそ分かった失敗談。自分ではなく子供が習うものだから、選ぶことも続けることも、とても難しいんですね。今習い事を検討しているママさんは、お子さんと相談しながら、楽しく長く続けられる習い事をぜひ見つけてほしいものです。

「好きなことを伸ばしてあげたい」「苦手克服のため」など、理由はどうあれ、習い事を探す親の心にあるのは子供への愛情です。せっかく通うなら、子供の「楽しい」を上手に成長につなげてくれるような、相性ぴったりの教室が見つかると良いですね！

文／麻生綾
※20～40代の既婚女性100人を対象に暮らしニスタ編集部が行ったアンケート調査より
写真© tatsushi - Fotolia.com

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