コラム

コンピューターゲームより読書が好きな子になる3つの方法

更新日：2017.10.28

「テレビやゲームに夢中になるのもいいけれど、本をもっと読んでほしい！」と我が子に対して思ったことはありませんか？テレビやゲームもそれなりにメリットはありますが、本を読むことは子供の読解力や集中力を高め、学力の向上にもつながります。ここでは、読書が好きな子供になるための3つの方法をご紹介します。

ポイント1．本がある環境づくり

図書館や本屋さんにある絵本コーナーを見たことがある方ならご存知の通り、日本の絵本は色や形、赤ちゃん向けから小学生向けまで、とってもバラエティ豊か！表紙を見るだけでワクワクする本ばかりです。

読書が好きな子の共通点は家に本がたくさんあること。いつでも手に取れる場所に本があれば、自然と手にとって本を開くようになります。「本棚を置くスペースが限られている」「たくさん買う経済的余裕がない」という場合には、図書館や児童館の児童書コーナーを上手に利用しましょう。たくさんの本に囲まれて本をいつでも手に取れる環境をつくることが、子ども本好きになる第一歩です。

ポイント2.読み聞かせで親も一緒に楽しむ

子供は本の読み聞かせが大好きです。パパやママの声を近くに感じながら絵本の世界を共有する体験は、言葉を聞き取る力や本への興味を育てるだけでなく、親子のコミュニケーションにも最適です。「絵本は子供のためのもの」「上手に読む自信がない」と思わずに、一緒に物語を共有し、読書は楽しい時間だと意識させることが大切です。

ポイント3．子供の好奇心を引き出す本選び

本を読んで欲しいからと、その子供に合うかどうかもわからずに親の感覚だけで本をセレクトしてしまっていませんか？教育的な本も必要ですが、まずは子ども自身が楽しめそうな本をどんどん用意してあげましょう。題材は妖怪でもオバケでも構いません。多くの本に触れていくうちに、動物・乗り物・キャラクターなど好きなジャンルが明確になってくるでしょう。

小学生から読書好きにさせるには？

幼児期に読書することなく成長しても、読書の好きな子供にすることはできます。すでにひとりで文字が読める年齢だからと、文字ばかりの本を目の前にドンと与えても拒絶感があるだけ。

そこで読書が好きではない学齢児には、挿絵のあるちょっと長い物語を絵本のように読み聞かせしてあげましょう。「今さら読み聞かせなんて…」と抵抗感があるかもしれませんが、最初の1章だけでも読み聞かせをすると、展開が気になって自ら読むことがあります。

また、マンガですが、学習ものやスポーツ根性ものなど、知識にも心の発達にも役立つ本はあるので、一概にマンガはダメとはいえません。ただ、物語の行間から登場人物の表情や心情を読み取る力や文章の構成力を養うならマンガより本を数多く読むほうが正解です。

読むことが困難な学習障害もある

どれだけ本を与えても読書に興味が持てない場合は、読むことが困難なディスレクシア（読み書きが困難な学習障害の一種）の可能性もあります。トム・クルーズやスティーブン・スピルバーグがディスレクシアであることは有名ですが、欧米では約1割の子供がディスレクシアと言われており特殊な学習障害ではありません。

もし読む力が極端に低い、文章の書き写しが難しいといった症状があれば、一度専門医に相談してみましょう。専用メガネの使用や読書の仕方で症状が改善することがあります。

日本では児童だけで約3万冊も出版されている児童書大国。しかも日本の物語だけではなく、世界中の物語を日本語で読むことができる恵まれた環境です。小さなうちから読書に親しみをもたせて子供の頭と心の発達を促してみてはいかがでしょうか？

【プロフィール】
西ノ宮ふゆみ
イギリス在住。かつて金融機関で富裕層向け金融アドバイスや社員教育を担当。イギリス人と結婚後渡英し、現在男児二人の母。メディア向けライターとして、金融・法律・医療・育児・美容などあらゆる分野の問題を分かりやすくお伝えします。

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Profile西ノ宮ふゆみ

イギリス在住。かつて金融機関で富裕層向け金融アドバイスや社員教育を担当。イギリス人と結婚後に渡英し、現在男児二人の母。メディア向けライターとして、金融・医療・育児・美容などあらゆる分野の問題を分かりやすく発信している。

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