コラム

妊活中の女性100人に聞く「リアルな私の妊活法」

更新日：2017.10.28

「男性不妊」についても取りざたされる昨今ですが、やはり主に妊活しているのは女性の側ですよね。
では実際に、世の中の女性たちはどのような「妊活」をしているのでしょうか？　既婚女性100人のリアル妊活について調べてみました。

基礎体温を測る・・・63％

・「一番正確だし、自分でできることなので」

・「基礎体温で妊娠しやすい日が分かったら行為をし、その後しばらく両足を上げて着床しやすいようにしていました。その努力が報われたかどうかは不明です」

・「基礎体温測定に慣れていないと、体温を測る前に体を起こしてしまい、正しい結果がなかなか得られませんでした」

・「妊活は基礎体温を測り、生活リズムを整えることから。しかし、排卵日が分かってもなかなか妊娠せず、婦人科の治療も受けました。自分で打つホルモン注射は痛いし、職場での偏見や理解の低さなど嫌な経験もしましたが、今は妊娠できてよかったと思っています」

・「排卵日が分かると夫にHをお願いする日々。妻が必死になればなるほど、夫は冷めていくのを実感しました…」

・「基礎体温を測るようにしましたが、高温と低温のきれいな2層に分かれず、正しい排卵日が全然分かりませんでした…」

基礎体温を測って半年ぐらいで妊娠した人もいれば、「人間の体は教科書通りにはならない」などの声も多くありました。それ以外にも、「主人が乗り気じゃない」「業務一環のようなルーティンワークになってしまうのが嫌だった」など、排卵日を知ったうえでの子作りの難しさ、夫婦の認識の違いに悩む女性が多いようでした。

生活習慣の改善・・・24％

・「私は、お酒やタバコをやめるなどして生活を見直しました。けど、ダンナが酒を飲んで酔っぱらって帰ってきたときに、私だけが頑張っているようで腹がたった」

・「基礎体温を上げるには運動！と思ってスイミングに通いましたが、途中から体を冷やすので逆効果では？と思い、何がよくって何が悪いのか分からなくなりました」

・「体質改善のために断食施設に入所しました。水断食の本格施設で、3週間のコースを体験。8日目には立つことさえできなくなるほどの、想像を絶するつらさでした…。１年後にも再挑戦し、38才で自然妊娠することができました」

・「冷え性の私と、暑がりのダンナさま。夏でも体を冷やすまいと長袖長ズボンで過ごしているのに、容赦なくエアコンをガンガンにつけるダンナとケンカの日々でした」

生活習慣や体質改善はダンナさまの理解と協力があってこそ！　ご主人にも「一緒に頑張ろう！」という意識を持ってもらえたら、きっと奥さまも頑張れるはずです。

婦人科、不妊外来での検診・・・8％

・「仕事が忙しく、不妊外来に通う時間を作るのに苦労しました」

・「大きな子宮筋腫ができて、左の卵管が潰れていました。手術で筋腫を取り、ホルモン治療も開始しましたがなかなか妊娠せず、ストレスのみが溜まりました」

・「不妊外来を知らず、漢方を飲んでなんとかしようとしていましたが、とてつもないお金がかかってしまいました。早く不妊外来に通えばよかったと後悔しました」

・「二人目不妊で内膜症もあり、人工授精までトライしましたが授からず、あきらめました」

婦人科や不妊外来に通うというのは、やはり精神的にも体力的にも金銭的にも大きなハードルがあるようです。やはりここでも、家族みんなの協力があってこそですね。

食生活の改善・・・5％

・「少しでも妊娠体質になるよう、葉酸を多く含む食事を多く摂っていました」

・「添加物の入っていない食品と、バランスのよい食事を心がけました」

・「自分だけが食生活に気をつけているのが嫌でした。でも、耐えられなくなって食生活を乱してしまうと今度は罪悪感が押し寄せてきて、『妊娠しないのはわたしのせい？』と思ってしまいツラかった」

食生活を意識するあまり「ストレスを溜めないよう気をつければつけるほど、ストレスになっていた…」という声が多数ありました。何が正解というのがないだけに、どこまでやればいいのか分からない難しさがあるようです。もはや恐怖!? 夫がたじろぐ妻の“妊活”エピソード

番外編：妊活中だからこそ心に突き刺さった言葉たち

・「不妊治療中だと言えない中で、『お子さんはまだ？』と聞かれるのが一番つらかった」

・「妊活中にエコー検査をした若い男性担当医が、『これが脂肪。いっぱいありますね』と余計な説明をされた」

・「不妊治療のためにかなり遠い病院まで毎週通っていたのですが、そこの先生に『普通はこれで妊娠するんだけどね～』と言われたことです。『私、普通じゃないんだ！』と、自分がダメなレッテルを貼られたようで傷つきました」

・「妊活してもなかなか授からないなか、友人の『妊娠した！』という言葉に素直に“おめでとう”と言えない自分の心の狭さに落ち込み、心の負の連鎖にハマりました」

・「婦人科で排卵誘発剤を打ったり、人工授精をしたりしました。そんなときに『もう歳なんだから、人工授精とかそんなことちまちまやるより、お金かけて体外受精やっちゃった方がいいよ』と軽い調子で先生に言われました。あまりのショックで病院を転院したら、その後すぐに子どもができました。転院して本当によかったです」

友人や身内の「子どもはまだ？」の声はもちろん、妊活担当医の声に心を痛めた女性も…。センシティブな問題だからこそ、周りの人には言葉を慎重に選んでもらいたいですよね。

文／竹中愛美子
※暮らしニスタ編集部が既婚女性100人を対象に行ったアンケート調査より
写真© kei907 - Fotolia.com

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