コラム

この恨みはらさでおくべきか…妻が夫から言われたモラハラ発言集

更新日：2017.10.28

言葉や態度などによって行われる精神的な暴力行為“モラハラ”。直接的な暴力ではないけれど、そういった言動を浴びた方は心に深い傷を負ってしまいます。
それはもちろん、夫婦の関係においても例外ではありません。
今回は、妻たちが深く傷ついた「夫からのモラハラ的発言」を集めてみました。

「誰が食わせてやってるんだ！」の暴言

・「月並みですが『俺が食わしてやっているんだぞ！』と言われました。『そうねー、ありがとう！』と言っておきましたが……」

・「『俺が稼いだお金で養ってるんだ』『出ていけ』『人間として腐ってる』『死ね』などと言われたことがあります。うちは正真正銘のモラハラ夫です。対処はとにかく“口答えしないこと”です。言い返すとさらに倍で返ってくるので。あまりにひどいときには、万が一に備えて、携帯で録音しておくようにしています」

・「専業主婦である私に、『誰のおかげで毎日飯が食えていると思っているんだ』と言われたので、ムカッとして怒り顔で接した」

・「定番ですが『誰のおかげで飯が食えてると思ってるの？』と言ってきたのですが、こっちは、その安い給料でやりくりして子育てしてるのに腹がたちました」

目に見えて金額がわかる外の労働に比べ、家事育児は目に見えませんから、こういった暴言が生まれてしまうのでしょうか？　目に見えないからこそ大変、という部分もあるのですがね……。

「主婦はヒマでいいね」の無神経

・「『主婦って暇でいいね～』と言われたので、『そう思うなら、あなたが仕事を辞めて主婦になっていいよ』と返し、仕事復帰するふりをした」

・「主人が単身赴任になったことで、2人の幼子の面倒をひとりで全部していたときに、ストレスで動悸がひどくなり救急へ行きました。そのときに、『働かないで子どもの面倒を見てるだけで、なんでストレスなんだよ』と言われました。聞き流して無視しましたけど」

・「典型的な『主婦は働かないで家でだらだらしている』というようなことを言われた。なので、『私がやっている専業主婦は年収に換算すると2000万なんだって。完璧にやっている人が2000万だから、その半分の1000万だとしても、年収1000万の仕事をタダでやってるんだぞ！』と言い返した」

“幼い子どもの相手は仕事と同じくらい大変！仕事のほうがよっぽどラク”と言うキャリアウーマンのお母さんはたくさんいるんですよ！　24時間家族の面倒を見るのは、それなりに重労働なのに……、想像力に欠ける悲しい発言ですよね。

意味なく軽蔑してくる

・「『まぁ、お前の世界は狭いもんね』と言われたときには『モラハラか？』と思いました。『そうですね』と流しましたが……」

・「『社会にとって無価値』と言われてしまいました。失礼ですよね」

女性だから、主婦だからということで、下に見る発言。平成の世になった今でも、そういう態度の男性は少なくないようです。“言い返せない”じゃなくて、グッとがまんして“言い返さない”奥さんたちの気持ちを察してほしいものです。

人格を否定されるような発言

・「『部屋をきれいにしておけないのは、ADHDなんじゃないのか？　病気じゃないなら、親の教育が悪いのか？』と言われました。『3歳と4歳の年子の男の子がいるのに、常にきれいにしていられる訳がない』と反論しましたが、『自分が主婦ならこんなことにはならない』の一点張りでした」

・「『普通でいいから』『こんなに頭がおかしいとは思わなかった』などと言われました。売り言葉に買い言葉状態でしたが、最終的には『お互いさま』と思いました」

・「『ぶた』『痩せろ』『何にもできひんやつ』などと言われたので、その後からずっと口をきかず、ひたすら無視をした」

・「『ダメ人間』『何もできないし、何もする気もないからダメ』だと言われた。そんなことないのに」

お小言の延長でつい暴言を吐いてしまったのかもしれませんが、ここまで言ってしまうというのはどういう考えからなのでしょうか？　親しき仲にも礼儀あり。夫婦でも、夫婦だからこそ、口にしてはいけない言葉や表現がありますよね。

モラハラ夫に立ち向かった妻たち

・「『オレを怒らせるな』と、結婚当初は夫や義実家に尽くしている妻だった私に、調子にのった夫がイライラするとよく言っていました。このままじゃ、自分の精神もやられてしまうと思い、尽くしすぎることをやめて舐められないようふるまった結果、今では恐妻家です」

・「『俺が働いてこなければ、お前なんて生きていけないただのババアじゃねぇか』と言われましたが、『そうねー』で流して終わりですよ。反撃は態度で取るべき。飯を抜きにするとか洗濯しないとか」

・「子どものことで用を頼んだら、『仕事で疲れているのに何でやらなきゃいけないんだ。毎日タダ飯を食べてるお前がやれ』と言われたので、3日間ストを起こして、家事を一切やらなかった」

・「『働いていなくていいなー』と言われたので、『では、私と同じように早起きをして家事をすべてできますか？』と聞いたら、『ごめんなさい』と謝られました」

・「『子どもがある程度大きくなるまでは家にいて欲しい』と言われて、育児と家事に専念していたのに、『お前は家にいるだけでいいな』と言われたので、在宅の仕事で夫より稼いで四の五の言わせなくした」

夫のモラハラ発言に立ち向かった奥さんたち。家事放棄されてみれば、妻が家庭内でどれくらい多くの労働を担っているか、ダンナさんたちも実感することでしょうね。そのためにも、定期的なストはいいかもしれません。

夫から妻へのモラハラ発言を集めた結果、実に全体の4分の1ちかくが「誰に食わせてもらっていると思ってるんだ」という発言でした。
印象的だったのが、多くの妻がそんなモラハラ夫の発言に対して言い返さないこと。それがなぜか、旦那さま方お分かりになりますか？　一にも二にも、“子どものため”にグッと耐えているからですよ。
熟年離婚も急増していますし、ダンナ様方お気をつけて！

文／吉田直子
※暮らしニスタ編集部が既婚女性100人を対象に行ったアンケート調査より
写真© Picture-Factory - Fotolia.com

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