言葉とコミュニケーション -誤解を理解に近づける-

言葉とコミュニケーション -誤解を理解に近づける-
投稿日: 2017年7月18日 更新日: 2017年7月18日
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オンラインカウンセリング/コーチングサービスのボトルボイスです。 こ...
わからないをわかるに変えるにはどうしたらいいんでしょうか?
誤解を理解に近づけるには、どうしたらいいんでしょうか?

わからない「ことば」はたくさんあります。
今回はこのことばを題材にします。

「また今度」です。

また今度(電話する、の機会に、来るよ)!のような形で使われ、
「また今度」だけだと、未来のいつかで曖昧です。

鈴 佐藤さん、佐藤さんじゃないですか。おーっ久しぶりです。
佐 あれ、鈴木くんかー、どうしたんだこんなことで。
鈴 家族サービスで買い物に付き合ってるんです。
佐 元気そうだなぁ。また今度連絡するから一杯やろう。
鈴 いいですね~
佐 じゃ、また今度。

鈴木さんはこの会話、どう理解するんでしょうか。

・社交辞令だから連絡はないだろう。
・佐藤さんはかつての上司なので、きっと連絡があるだろう。

他にもあるかもしれませんが、多くの人がこのどちらかだと思います。

社交辞令と佐藤さんが判断すると、きっと奥様に「こんな人にあったよ」とか、報告するくらいで忘れてしまうでしょう。

では、再会が本当に嬉しくて、きっと連絡があるだろう、と期待しているとどうでしょうか。
連絡があればうれしく思い、連絡がなければガッカリします。

「また、今度」ってラクであいまいなことばなんです。
「なんでもいい」と同じで、中身が空っぽです。

そんなことばに期待してガッカリするのは悲しいので、意味を制限してみましょう。

鈴 佐藤さん、佐藤さんじゃないですか。おーっ久しぶりです。
佐 あれ、鈴木くんかー、どうしたんだこんなことで。
鈴 家族サービスで買い物に付き合ってるんです。
佐 元気そうだなぁ。また今度連絡するから一杯やろう。
鈴 いいですね~、自分は週末は家族サービスしなきゃいけないので、平日の夜のほうが助かります。
佐 ・・・

「平日の夜のほうが助かります」
と返された佐藤さんは、どう反応するのでしょうか。
どんな答えをイメージされましたか?

社交辞令としての挨拶だったら
最近忙しいんだよね。しばらくすると時間ができると思うんだ-。
とサラッとかわしたり

あーっ、んー、そうだなーそのうち連絡するよ。
など、ちょっと困ったような反応をしたりするかもしれません。

反対にその気があれば
平日だと◯曜日がいいんだよね。
とか

再来週あたりだったらどうかな?
そっち方面の〇〇社に営業に行く予定があったから、調べて連絡するよ。

などと話が進むのではないでしょうか?

こうしてみると
ボンヤリしていたあいまいさが、くっきりした明確さに近づいていきます。

あれって社交辞令だったのかなぁ
きっと佐藤さんは誘ってくれるはず、と思ってたんだけどなぁ、など

誘われずガッカリするより気が楽になるんじゃないでしょうか。

仕事でもありませんか?
似たようなこと。



この仕事いつまでですか?
今週中で頼むよ。
-金曜日-
あの仕事できた?
えっ今週中でってことだったんで、最悪でも月曜朝イチまでにメールでと思って……
月曜日持って出かけるんだよ
……今からやります。



あいまいなことばを、お互いに自分に都合よく解釈する。
その場では便利ですが、そうするとそこに、誤解が発生するかもしれません。



質問や提案を使って意味を制限することで誤解を制限できます。
誤解を理解に近づける、ことばのコミュニケーションを心がけてはいかがでしょうか。


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