無駄遣いしていないのにお金が貯まらない! 貯蓄ができる家計の見直し

無駄遣いしていないのにお金が貯まらない! 貯蓄ができる家計の見直し
投稿日: 2017年3月8日 更新日: 2017年3月8日
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Q.無駄遣いをせず、節約を心がけているのですが、なぜか貯蓄ができません。少しずつでも貯蓄ができるように、家計の見直し方と無理なくできる貯蓄の方法を教えてください。(40代/女性/主婦)

40代は、一般的に子どもの教育費や住宅ローンの負担で出費がかさみがちです。その一方で、今は収入が思うように伸びない時代です。貯蓄するために節約に励んでいても、月末になるとお金が残っていない…という人は決して少なくないように思います。
ご相談者さまも、無駄遣いをせずに節約を心がけていらっしゃるということですので、ここでは具体的な節約術ではなく、家計と節約に対する考え方を見直して、貯蓄ができる体質に変わるためのポイントをお伝えしたいと思います。

「残ったお金を貯蓄する」という考え方を変えましょう

私のこれまでの経験では、「お金を貯めることができない」という人の多くが、「できるだけ節約をして残ったお金を貯蓄する」という考え方をお持ちのようです。
ですが、確実に貯蓄をしたいのであれば、その考え方を「まずは貯蓄をして、残ったお金で生活する」というものに変えてみてはいかがでしょうか? 「収入-生活費=貯蓄」ではなく、「収入-貯蓄=生活費」という考え方を持つのです。
具体的には、毎月給料日に一定額を積立てることをおすすめします。貯蓄額は控えめでかまいません。無理して何万円もの貯蓄をして、結局は切り崩してしまうよりも、毎月1000円でもいいので確実に積み立てるほうが堅実だからです。私はこれを「先取り貯金」と呼んでいます。

貯蓄の取り崩しを防ぐために…

これを実行するための有効な手段としては、会社の財形貯蓄制度や金融機関の自動積立預金などがあります。また、取り崩しを防ぐのと同時に運用を行う方法として、証券口座を開設するのもおすすめです。
たとえば、毎月1000円を銀行口座で積み立て、もう1000円を非課税のNISA口座で積み立てます(NISA口座については金融機関などに問い合わせてください)。運用は苦手という人も、分散投資型の投資信託ならば比較的ローリスクで始められます。分配金がある投資信託ならば、再投資を選択すれば福利効果も期待できますし、将来的にまとまった額になった際に、改めて他の運用商品に投資するなど、選択肢が広がります。
いくら貯蓄への意欲があっても、実力以上の貯金はできません。余裕のある時だけ積み増しをすればいいのです。まずは少しずつでも「貯める習慣」をつけましょう。

節約が目的になっていませんか?

節約を心がけていらっしゃる方のなかには、実は節約が目的になってしまっている方もいらっしゃるようです。そうなってしまうと、たとえばスーパーで「目玉商品」「お買い得品」を見つけたときには、「とりあえず買ってしまう」ということも…。また、ポイントカードを持っている人であれば、「本日ポイント○倍!」といったサービスにつられて買いすぎてしまうということはありませんか?
でも、もともと買うつもりのなかったものなので、結局、冷蔵庫の中で腐らせてしまうとか、買ったことを忘れてしまってまた同じものを買ってしまう、なんていうことにもなりかねません。
こうした無駄を防ぐには、安さではなく「必要性」で買い物をするよう心がけておくといいでしょう。

クレジットカードは無駄遣いのもと!?

最後に、クレジットカードについて触れておきたいと思います。とても便利でポイントを貯めることもできるクレジットカードですが、実はクレジットカード払いにすると、現金払いにした場合よりも、平均で23%も消費が増えるというデータがあるのをご存知ですか? 目の前でお金が出ていかないので、お金を使っているという感覚が麻痺してしまうのでしょうね。
支出を抑えたいのであれば、思い切ってクレジットカードの利用をやめてしまうのも有効な手段かもしれません。
いずれにしろポイントカードやクレジットカードはできるだけ持たないようにして、お財布を常にすっきりスリムにしておくと、お金の出入りが実感できるのでおすすめです。
先取り貯金とお財布のスリム化で「貯蓄体質」を目指してください。

執筆者プロフィール

横山晴美 ファイナンシャル・プランナー ライフプラン応援事務所代表 AFP FP2級技能士 住宅ローンアドバイザー 2013年にFPとして独立。企業に所属せず、中立・公平の立場で活動する。新規購入・リフォーム・二世帯住宅を問わず、家に関することなら購入額から返済計画まで幅広く対応。また、住宅購入は家計・教育費・老後資金・相続など多くの視点が必要なため、ライフプランを見据えた相談を行う。

【引用元記事】
https://magazine.aruhi-corp.co.jp/00000606/


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