おトクでかしこい住宅ローンの組み方・選び方~3つのパターン~

おトクでかしこい住宅ローンの組み方・選び方~3つのパターン~
投稿日: 2016年11月16日 更新日: 2017年3月6日
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マイホームを購入する時にほとんどの人が利用する住宅ローン、その組み方によっては、総返済額が100万円以上の差が生まれること、ご存知ですか?
そこで今回は、ある契約例の総返済額を比較して、おトクな組み方を確認しましょう。

◆契約例(前提条件)◆
物件価格:4,000万円
頭金(諸費用含む):1,000万円
ローン借入額:3,000万円
返済期間:30年
金利:1.5%

【1】おトクな組み方・その①<返済方法>

◆元利均等返済よりも元金均等返済がおトク!

<総返済額>
元金均等返済:36,768,600円
元利均等返済:37,272,768円
差額 :504,168円

返済方法には、元利均等返済と元金均等返済という2種類があります。

元利均等返済は、元金に利息を加えた毎月の返済額が一定で、返済額に占める元金の割合がだんだん大きくなっていく返済方法です。

一方、元金均等返済は、元金の返済額が一定で、元金の残高に対して利息を支払っていく返済方法です。元金の減りに応じて毎月の返済額も徐々に減っていきます。総返済額は、元利均等返済より少なくなりますが、当初の返済額は元利均等返済より多くなりますので注意しましょう。上記例では、元利均等返済が103,536円/月に対して、元金均等返済は120,833円/月となります。

【2】おトクな組み方・その②<金利>

◆将来金利があがると見込むなら「固定金利」がおトク!

<総返済額>※元利均等返済の場合
固定金利:37,272,768円
変動金利:39,298,409円
(契約時0.5%、10年後3.5%とした場合)
差額:2,025,641円

変動金利は、その名のとおり金利が変動します。一般的に金利の見直しは半年ごとで、返済額は5年ごとに変わります。当初の金利は固定金利より低くなりますが、金利が上昇したときは返済額が多くなり、元金がなかなか減らないリスクがあります。

一方、固定金利はずっと返済額は変わりません。そのため返済計画は立てやすく、今のように低金利で今後の金利上昇が想定される場合は、安心といえるでしょう。

【3】おトクな組み方・その③<返済期間>

◆返済期間が短ければ短いほど、おトク!

<総返済額>※元利均等返済の場合
25年返済:35,994,148円
30年返済:37,272,768円
差額:1,278,620円

返済期間を短くするほど総返済額が少なくなります。ただし、毎月の返済額は多くなるため、今後の支払いが続けられるか長期的な視点で考えて、支払える範囲内の金額にすることを心掛けましょう。上記例では、30年返済103,536円/月に対して、25年返済では119,980円/月となります。

このように住宅ローンは、「返済方法」「金利」「返済期間」の選び方によって、総返済額に差が生まれます。無理なく支払い続けられる毎月の返済額と照らし合わせて、ご家庭に合った住宅ローンを上手に選んでくださいね。


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