丸紅新電力とジブリが電気コラボ!!プランGは割高??

丸紅新電力とジブリが電気コラボ!!プランGは割高??
投稿日: 2016年3月25日 更新日: 2017年3月6日
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タイナビスイッチでは、電力自由化に伴う、電気料金プランの比較サービ...
ジブリが電力会社「丸紅新電力」と提携しましたね。
今回丸紅新電力が発表したプランGは「ジブリ」の「G」。
料金的には下記のように大手主要電力会社(東京電力など)より安いけど、現在次々に参入している新電力に比べると高いという、「料金の安さ」で勝負していないプランとなります。

【料金構図】
新電力 < 丸紅新電力(ジブリ) < 大手電力会社

このプランは、
「現在の電気料金より安くしたいし、環境問題に何か手を差し伸べたい。更にジブリが好きだ」
こう考える方は、間違いなく丸紅新電力のGプランを契約する事をおすすめします。

丸紅新電力は、ジブリと提携する事で下記の3つの事を実施するとHPで掲げています。
1・三鷹の森ジブリ美術館に電力を供給すると共に、その活動を支援します。
2・トトロの森のナショナルトラスト活動を支援します。
※トトロの森のナショナルトラスト活動は、「となりのトトロ」の作品の中で参考とした東京都と埼玉県にまたがる狭山岳陵の自然と里山の景観を保全するための活動。
3・プランGにご加入頂いたお客様にスタジオジブリ監修の「オリジナル一輪挿し」をプレゼントします。

特典3番目の一輪挿しは丸紅新電力のしかもGプラン(ジブリプラン)と契約しないともらえません。
また、1,2は「環境保全活動」という事で、これを「特典」と捉える方と何も感じない方にわかれるでしょうね。

なぜジブリと丸紅が提携したのか?

ジブリファンなら知っている方が多いと思いますが、鈴木プロデューサーや宮崎監督が環境問題に非常に感心がある事が前提だと思います。
そこへ、丸紅新電力の福田知史社長がクリーンエネルギー電力を作りたいと考えている時に広報部からジブリさんを紹介してもらったのがきっかけとの事。

更に福田社長は「丸紅新電力は極力、国産の自然の電力を増やそうとしています。全都道府県で再生可能エネルギーを開発するのが目標です。」とインタビューに答えています。

一方鈴木プロデューサーは「不易流行」という四字熟語がお好きという事ですが、「いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。」という事で、まさに過去のジブリ作品や現在も次々と革新的な作品を世に送り続けている鈴木プロデューサーにピッタリの言葉。
この2者が今回ガッチリと手を組んだという図式は自然の流れだったのかもしれませんね。

ジブリ懇親の力作CMのストーリー

30秒の鳥獣戯画を動画にしたもので、ストーリーは自然界が舞台。
雨が降ってきた事でキツネ?やカエルが足早に逃げて行きました。
うさぎは雨具を何も持っていなかったので、岩の影で寒そうに雨宿りしていました。
そこへ傘を片手に足早に走り去ろうとしていたカエルが、困っているうさぎを見つけます。
一度は通り過ぎるのですが、またうさぎの元へ戻ってきて、傘を差し出します。
うさぎは受け取れないという素振りを見せますが、カエルは押し付ける様に傘を渡して去っていきます。
うさぎは1,2秒考えた後、カエルを追いかけます。
しかし、道中つまづいてしましますが、そこへ先程傘を渡したカエルが再び表れて、うさぎを受け止めます。
お互い恥ずかしそうにしていますが、うさぎが傘をカエルに差し出し、一緒に帰っていくというストーリー。

このCMが意味するものとは?

これは私の解釈ですが、カエルは「ジブリ」。うさぎは「丸紅新電力」。
この動画が示すものは、舞台となる「自然界」は「広告業界」。
認知度の非常に高い「ジブリ」は広告業界での武器である「傘」を持っていますが、「丸紅新電力」は武器を持っていません。
今回はジブリ側が困っている丸紅新電力へ傘を差し出します。
そこで丸紅新電力は思います。「ありがたい。しかし、向かう方向が同じですね!一緒に行きましょう」という事で共に歩み出すシーンで終わる。
間違えてたらすみません。
なぜこの鳥獣戯画のCMになったかという問いに、福田社長は
はじめは森のイメージを想定していました。ただ鈴木さんの鳥獣戯画への熱さがものすごく伝わりましたから、「これはいろいろ説明しても鳥獣戯画しかやらないな」ということがすぐに分かりました。
とおっしゃっています。
これは少し丸紅さんの広告イメージとは違ったのかもしれませんね…。
「変えてはいけない守るべき日本」と「新しいものをやっていく」という点において、150年以上の歴史のある丸紅と、鳥獣戯画やジブリさんが重なったといいます。
鈴木プロデューサーいわく、鳥獣戯画は800年以上前に描かれた漫画と言われており、今回の再エネに力を入れている丸紅新電力とのコラボに是非鳥獣戯画を採用したかったという想いが伝わってきます。


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